日本人の男性の中で、仮性包茎でお悩みの方が大勢います。
昨今ではメンズクリニックや美容外科で、包茎手術を実施されている所が多く、比較的簡単な手術で治療ができるようになりました。
局部の手術となるため、以前は入院をして外科的な処置をするのが一般的でしたが、現在では入院が不要で日帰りでも対応できるのが特徴です。
そこでここでは、全国各地の医療機関で実施されている包茎手術の概要から、入院が必要な場合などを詳しく解説をしていきましょう。
男性のコンプレックスを解消できる方法であり、これから受けようという方の参考になれば幸いです。
そもそもどうして日本人は包茎が多いの?
2018年に厚生労働省が調査をしたところ、約80パーセントの男性が包茎であることが明らかとなりました。
この割合は全国の18歳から80歳までの男性の約6,200万人となっており、人口比率なら2名のうちの1名が包茎であるといえます。
なお、アメリカや中国・オランダなどの国々では約30パーセントしかおらず、非常に少ないことがわかるでしょう。
なぜ日本人に包茎の方が多いのか、この理由は割愛の習慣がないからです。
欧州やアジア諸国では、生れて間もない男児に対して割愛を実施するのが一般的です。
これは陰茎の皮膚をめくる慣習であり、いわば生まれてすぐに包茎手術を実施するのと同様です。
キリスト教の教えのひとつであるため、仏教が主流の日本ではなされないということになります。
また、陰茎の大きさが12センチメートルしかないことも要因であり、子供から大人に成長をしても皮膚がめくれないことも理由にあげられます。
1990年以降は医療機関で手術を実施するところが増え、いまではさほど身体に負担を掛けずに処置を受けられるようになりました。
疾病を伴っていれば公的保険の対象にもなるので、金銭的な負担も軽減されて対応ができます。
現在主流の手術の概要
1980年代から、泌尿器科や形成外科といった医療機関で包茎手術がなされるようになりました。
この当時はメスを使用した外科的な処置が一般的で、陰茎に約2センチメートルの傷をつけてから亀頭全体の皮を取り除いたものです。
陰茎には数多くの神経が通っており、必ず麻酔をしてから手術をおこないました。
縫合もしなくてはいけないため、約1週間の入院を余儀なくされており、この理由から処置を受けられる方は少なかったものです。
1990年代以降になると、医療用レーザー装置を用いた手技が登場し、今までのように切り傷を陰茎につけなくても、亀頭の皮を取り除けるようになりました。
この手術が現在では主流となっていて、局所麻酔をしつつも一切痛みを感じない「ピーリング」という施術名で呼ばれています。
縫合をすることもなく、傷もないので日帰りで対応されるのが基本です。
この処置なら約1週間程度だけ患部を清潔に保てばよく、2週間目以降は異性と関係を持てるようにもなるので、患者にとって精神的にも肉体的にも非常に楽な包茎手術といえるでしょう。
処置に掛かる費用は全額自己負担ですが、約8万円前後で入院費用を差し引けばお手頃価格です。
入院が必要な場合はどんなとき?
今では医療用レーザー装置を駆使して、包茎手術をなされるようになりました。
この手技であれば基本は日帰りとなりますが、全員に適応できるとは限りません。
2020年12月時点で、糖尿病を患っている方は全国に約920万人もいます。
日本三大疾患にも数えられている病であり、この病気を有している方が包茎治療をする時は入院をしないといけません。
その理由は、糖尿病の方だと医療用レーザーを用いた「ピーリング施術」ができないからです。
この処置は勃起をしてからでないとおこなえないのが理由で、糖尿病疾患の方はそれができません。
そのため必然的に以前主流だった外科的な処置で対応しないといけないので、入院をして手術となるわけです。
メスを用いて陰茎と亀頭に傷を2センチメートルつけ、さらに患部を縫合します。
陰茎は非常にデリケートな箇所なので、2日間は抗生剤の点滴を実施し、毎日消毒を欠かすこともできません。
1週間が経過したら抜糸をして退院をすることができます。
大きな手術ではありませんが、安静にして傷口の回復に努めないといけないので、入院中はなるべくベッドで横になって患部に力が入らないようにすることが基本です。
まとめ
以上、日本人に包茎が多い理由や、包茎手術で入院をしないといけない事例について見ていきました。
多くの男性が悩んでいる包茎ではあるものの、基本的には現在では日帰りで手術をできるものです。
レーザーを使用した処置であれば痛みを感じることもなく、傷跡が残る心配もありません。
しかし、糖尿病を患っている場合は現在主流のピーリング施術ができないため、医療機関で入院をしてから外科的な手術で包茎治療をすることになります。
入院が必要ではあるものの、手術はさほど難しいものではなく、身体に負担が掛からないようにサポートを受けられるので、心配はいりません。